2018年03月20日
あなたは最近、どんな食材を捨てましたか?
・使い切れなかった野菜?
・腐らせてしまったフルーツ?
・賞味期限の切れたドレッシング?
・それとも、つくり過ぎて食べ切れなかった残飯?
子どもの頃、親に「ごはんは残さずに食べなさい」「食べ物を粗末にしちゃだめ」と言われて育った方も多いのでは? でもこれらは、もしかしたらひと昔前の話なのかもしれませんね。
最近の日本は「飽食の時代」と言われており、「食べたくなければ残す」「食べ切れなければ捨てる」のが当たり前に……。昔に比べると、ごはんを残すことへの罪悪感や、食べ物を捨てることへの後ろめたさは薄れてしまっているのではないでしょうか。
まだ食べられる物を捨てる人がいる一方で、世界に目を向けると、食べたくても食べられない人がたくさんいるんです! 世界ではいまだに8億人近い人々が飢えに苦しんでいるということを、ご存知でしたか?
「フードロス(食品ロス)」とは、売れ残りや食べ残し、賞味期限・消費期限を過ぎた食品など、まだ食べられる食べ物が捨てられてしまうこと。
日本国内における年間の食品廃棄量は、食料消費全体の約3割にあたる2,775万トン(平成26年度推計値)。このうち、売れ残りや食べ残し、賞味期限・消費期限を過ぎた食品など、本来食べられたはずの、いわゆる「フードロス」は約621万トン(平成26年度推計値)です。
これを日本人1人当りに換算すると……
何と、お茶碗約1杯分の食べ物が毎日捨てられている計算になるんです!
外食での食べ残しなど事業系のフードロスと同じく、家庭で発生するフードロスも深刻な問題になっています。家庭から出るフードロスは年間で282万トン(平成26年度推計値)なので、フードロス全体の半分近くは一般家庭から発生しているということですね。
平成21年度のデータですが、食品別にフードロスの割合を見ると、野菜類がもっとも多く、果実類、調理加工食品、魚介類、穀類、肉類と続きます。食材を捨ててしまう理由として多いのは、「鮮度の低下、腐敗、カビの発生」「消費期限・賞味期限が過ぎた」「色やにおいに不安を感じた」「中途半端に余った」など。心当たりのある方も多いのではないでしょうか?
最近よく耳にする「サルベージ料理」や「サルベージレシピ」といった言葉。フードロスが深刻になる今、世界的に食料廃棄への問題意識が高まっており、フードロス対策の合言葉として「サルベージ」が掲げられています。
サルベージ(salvage)は、英語で「救済する」「救出する」という意味。食材をサルベージするということは、食べ切れない食材や賞味期限が近い食材を使って調理することで、そのままだったら捨てられてしまう食材を救済するということです。
つまり、余り物・残り物を使った「サルベージ料理」「サルベージレシピ」で、フードロスを減らそうということですね。
食材のサルベージはご家庭でもできますが、今注目されているのが「食材サルベージのパーティ」です。
これは、各家庭で持て余しているフードロス予備軍の食材を持ち寄り、即興でレシピを考えて調理し、できた料理をみんなでシェアするパーティのこと。一流シェフが調理するパーティもあれば、ご近所の主婦が集まって行われるパーティもあります。
・使い道がないと思っていた食材が、アイデア次第で美味しい料理に生まれ変わる面白さがある。
・事前にどんな食材が集まるか分からないので、「どんな料理ができるんだろう」という楽しみがある。
・食材を使い切るための知恵がつくため、家庭で捨てる食材が減り、フードロスの削減に貢献できる。
・大勢が集まってアイデアを出し合うため、新しい発見があり、料理・レシピの幅が広がる。
・限られた食材でレシピを考えて調理するのはクリエイティブで、料理する喜びを深められる。
毎日の料理のときに少し意識するだけでも食材のサルベージはできますが、様々な団体が開催している食材サルベージのパーティに参加してみるのもおすすめ。仲の良い友だちを集めてパーティを開いてみるのもいいですね!
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