2018年09月20日
キッチンのリフォームをしたいけど、どんなことから決めていけばいいのかわからない……という方も多いのではないでしょうか。今回は、キッチンのプランを立てる際のご参考に、一般的な「キッチン選びの順番」をご紹介します。リフォームは、ご自宅の建築構造にも関わることですので、リフォーム会社への相談もしっかり行いましょう。
キッチン選びでまず考えたいのは、「レイアウト」です。
基本的なキッチンレイアウトは、4つ。
A. 完全にオープンな空間に壁付け
B. 完全にオープンな空間に対面式
C. 完全に独立した空間に壁付け
D. ほどよくオープン・ほどよく独立した空間に対面式
壁付けか対面式かを決めたら、I型かL型かを選びます。ご自宅の間取りによっても選択肢は異なりますが、どのようなキッチンにしたいか、をもとにレイアウトを考えるのがおすすめです。
たとえば、「キッチンからリビングにいる家族の様子が見えるようにしたい」「ワークトップや作業する手元は見られたくない」「家族で作業できるスペースがほしい」などのように、目的がはっきりしているとレイアウトも考えやすくなります。
キッチンレイアウトの種類は、こちらの記事詳しくご紹介しています。実際のキッチンの画像も掲載していますので、ぜひご参考に!
レイアウトを決めたら、間口・奥行きサイズを決めましょう。当然、調理スペースの広さは間口によって変わります。
マンションの場合は、構造上間口や奥行きのサイズが自由に決められない場合があります。ご自宅の構造がどのようになっているのかは、専門業者が行う「現場調査」でわかります。間口は広げられるのか、奥行きをのばせるのか、なども詳しく教えてもらえるので、気になる方はリフォーム会社に調査を依頼してみましょう。
「高さ」を決める必要のある部分は、ワークトップと吊戸棚のふたつ。
まずは、ワークトップ選びについてご紹介します。
ワークトップの高さ選びの参考にしていただきたいのが、下記の計算式です。キッチンを使う方の身長を当てはめて計算してみてください。
使いやすい高さの目安(cm)=身長(cm)÷2+5
とはいえ、使い方によって「使いやすい高さ」は異なります。自分にとっての「使いやすい高さ」選びのためには、できればショールームに行き、展示されているキッチンに立ってみて高さを比べてみるのが一番です。その際、先ほどの計算式でわかった数値を目安に比べてみてください。
もうひとつの「高さ」、吊戸棚選びについてご紹介します。
吊戸棚は、使う人の身長はもちろんキッチンのスペースも考慮して、高さを決めましょう。プランニングをする際に時間に余裕があったら、棚の中に何を収納するかを考えておくのがおすすめです。季節ものやストック品を収納するのか、あるいは普段使うものを収納するのか、目的によって必要な高さは変わりますし、昇降式にするか否かという選択もあります。
キッチン全体の構造が決まったら、次は「見た目」の部分です。
「見た目」にかかわる大きな部分は「扉カラー」「シンク」「ワークトップ」の3つ。
扉は、色や柄以外にもお手入れのしやすさなど、それぞれに特徴があります。もちろん、カタログと実物ではイメージが異なりますので、メーカーのショールームで実際の扉のサンプルをチェックすることをおすすめします。
扉とワークトップサンプルの展示(クリナップ・キッチンタウン・東京)
扉カラーと同時に、ワークトップ選びも。調理スペースになる部分なので、色や柄はもちろん耐久性やお手入れのしやすさもしっかり確認しましょう。ショールームで見たらきれいだったけど、使ってみたら汚れが目立ってお手入れが大変……となっては、せっかくのリフォームが台無しですので、ぜひじっくり検討してみてください。
シンクもワークトップと同様に、使い勝手が重要。水まわりはやはり、耐久性に優れていることと清潔に保てることが大きなポイントです。
カラーが決まったら、火まわりと水まわりの機器を決めましょう。
主な機器は4つ。
1 加熱機器
2 水栓金具(浄水器)
3 レンジフード
4 食器洗い乾燥機
たとえば加熱機器なら、まずはガスにするかIHにするかということから決めますが、どちらかに決めても、さらにいろいろな機種があって迷うところ。それぞれの機器を一つひとつ調べていくには、時間が必要です。調べている時間がない、という方は、ぜひリフォーム会社に相談してみてください。
キッチンプランを立てる際、扉やワークトップの色は自分で決められても、ご自宅の建築構造に関わる間取りやワークトップの間口・奥行きなどは、なかなか判断が難しいもの。せっかく考えたプランが、ご自宅の構造上不可能だった……とならないよう、リフォーム会社に相談するのも大切です。
ご自宅の構造をプロが確認する「現場調査」で床下や梁、配管などを細かく見てもらい、どの範囲までリフォームが可能なのかを教えてもらいましょう。「自分でプランを考えたい」という方でも、やはり現場調査の結果をもとに、プランニングを進めるのがおすすめです。
「よくわからないから相談したい」という方ももちろんリフォーム会社もしくは、キッチンメーカーのショールームでご相談を。その際、「どのようなキッチンにしたいか」という要望をきちんと担当者に伝えられるよう、事前に準備しておくと良いでしょう。
プランニングの前に大切な「事前準備」。こちらの記事を読んで、ぜひ入念な計画を!
「リフォームを進める前の下準備。特に重要なのは……」の記事を読む>>
リフォームの全体の流れをご紹介している記事は、こちら! ぜひご参考にしてみてください。
「キッチンリフォームの流れを解説!〜プラン二ングから工事完了まで〜」の記事を読む>>
現場調査の様子をご紹介した記事も、ぜひあわせてご覧ください!
「『現場調査』ってなに?【リフォームのお悩み解決の第一歩!】」の記事を読む>>
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