2018年07月13日

【料理アカデミー】食の美学-講義編①美をつくる要素〜“かたちといろ”のコーディネート〜

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食と住に深く関わる企業であるクリナップは、現代における“食の大切さや役割”を、皆さまと共に見つめ直すことが大切だと考え、生活研究部門である「おいしい暮らし研究所」が中心となり、聖徳大学さま、武庫川女子大学さまのご協力のもと「キッチンから笑顔をつくる料理アカデミー」を企画、提供してまいりました。
ここでは、多彩な講師の方からいただいた貴重なご講義や実習の内容をお届けします。
 

講師:花見 保次(聖徳大学講師)
デザイン入門や色彩学、デザイン史などを担当。国内外のEXPO・見本市、商業施設などのデザインを手がけ、公共の色彩を考える会、日本展示学会などに所属。
(平成24年3月 講座実施時)

講師:山川 やえ子(カラー&イメージコーディネータ)
聖徳大学オープン・アカデミー(SOA)で色彩やカラ関する講座を担当。日本色彩学会正会員。
(平成24年3月 講座実施時)

「美」について考える

今回の料理アカデミーの講義では、食事における「美」について花見保次先生と山川やえ子先生が解説をしてくださいます。
第1回目は、「美」をつくる要素についてのお話です。

“かたち”で感じる美しさ

日頃、わたしたちは見ることを通して、「心地よい」「美しい」「かわいい」などと感じます。そのようにいろいろな状況について「どんなものかな」と気分的に思うことが、美の感覚とつながっているのです。また、人間は視覚を頼りに行動をしています。「見る・見える・見せる」という行為は、主に“かたち”に関連します。まずは、その“かたち”についてご説明したいと思います。

生活の中の「美」

「美」は、美しい行為や話、芸術作品などに対して使われることが一般的に多いかと思います。「美しい」に関係する言葉はたくさんあります。麗しい、優れている、華やか、立派、そして旨い……。味が良いことも、もちろん「美」の範疇に入ります。
「美」は哲学用語で、「知覚・感覚・情感を刺激して内的快感を引き起こすもの」だとされています。内的快感なので、個人差があるのは当然ですね。「美」は、抽象的・客観的・普遍的・社会的・必然的ということに通じます。
「美」は、主に“かたち”と“いろ”の視覚現象によって感じる感覚です。

“かたち”を認識する条件

では、具体的に「美的に見える“かたち”と“いろ”」とはどういうことなのでしょうか。特に、“かたち”を感じる感覚は五感に通じています。

“かたち”を認識する条件として、以下の6つがあげられます。

1. 姿・格好

2. 色彩

3. 材質・材料

  ガラスや繊維、鉱物など、材質・材料の違いによって見る側の捉え方が変わります。

4.  肌理(キメ)・テクスチャー(texture)

  皮膚の表面の網膜状のパターンをテクスチャーと言い、その感覚でモノを認識します。

5.  光の現象

  照明の多くは上方からの光になりますが、この光が下方から入ると少し異様な感じになります。お化け屋敷など使われているテクニックです。そのような光の現象によって、同じかたちのものでも違う印象になります。

6. 物体の動き

  どんな形状のものでも、あるスピードで移動すると丸く見えたりするように、動きによって見え方が変わることがあります。

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